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すっぽりと寒気に包まれてしまった日本列島、まるで冷蔵庫のようで
ありましたな。 久方の東京の雪、豪雪地帯の方には本当に申し訳ございませんが,妙に 懐かしく感じました。 寒い諏訪盆地で生まれ育った私ではありますが、皮下脂肪が多い割には 寒さにはめっきり弱いのであります。 それにもまして、皮下脂肪が多いためでしょうか、暑さにはもっと弱い というみっともない、情けない男でありまして。 さて私の近況はと申しますと…。 小田急線 陶芸教室 まだん陶房のすぐご近所で、利き酒の会がござい ました。 ちょっとだけ、ほんの少々、ここ四〜五日だけと固く禁酒を誓っていた 私にとって、それは悪魔の誘いでありました。とんでもない!絶対に行 かんぞ! まあ、それではあまりにも了見が狭すぎるのではないでしょうか。 李さんらしくないぞ。 地域社会との連帯、縁、絆をいたく大事にしていこうと常々考えており ます私、自分のエゴ、都合だけで参加しないのは如何なものかな。 それこそ失礼にあたる、と深く猛省しまして、仕方がないな、と己にしっかりと いい聞かせつつ、渋々と、いやいやながら足音も軽やかにスキップしながら ♪〜雪やこんこん〜あられや〜こんこん〜♪ 降りしきる雪の中を会場に向かったのでありまする。 利き酒の日本酒の提供は、業界でその人ありと称されております 「朝日屋酒店」の小澤店主。 焼酎から日本酒まで日本各地の蔵元を訪ね、有名無名にかかわらず、自分の 目と舌で納得したものだけを仕入れております硬骨漢でいらっしゃいます。 豚骨付カルビの道玄坂清香園も、希少なイモ焼酎をこのお店から入れて いただいておるんでごさいます。 小澤店主、私のことを「チョーさん チョーさん」と呼ぶんでございますよ。 「来たか、チョーさん!待ってたホイッ」ですか。 なぜ、そうなったんでしょうかね。それに返事をする私も私ですが。 なんともまあ、言うことも言えない小心者のリー(李)でありますこと。 会場は長谷川さんの営っています「ギャラリー・カタカタ」。 彼が、かつて愛知芸大の先生をしているときに知りあいました。今は桑沢 デザインの先生をやっております。彼はカエルばかり作り、描いているんですよ。 そういえば、お顔もカエルに似てなくもないかな。 酒の肴は、すずらん通りの「季織亭」の川名さん。 「季織亭」はお惣菜、仕出し弁当の専門店であるんです。七〜八年前より 夜はラーメン店に変身。この二毛作がみごとにあたりまして、昨年より二階 で宴会もできるようにもなったんですよ。(三毛作?かな) ラーメン屋で美味い酒と焼酎が楽しめる希有なお店なんです。 ちなみに入口の「手打ち拉麺」という墨痕淋漓?とした見事なる暖簾の字は、 何を隠そう(隠してないが)私の手になるものでございます。 店内のメニューも半ば脅迫して書かせていただきました。 強要して、お礼という形で、三日間ほど飲み食いをタダにするという バーター方式で双方、納得しました。いやさせました。 (将来、すごく値が出るぞ!人間国宝になるやもしれん!と、大風呂敷をひろげた 結果ではありますが)なにしろ食い物と酒には滅法弱い私なのでありまする。 というわけで、この三者のトロイカ方式ならぬ、三位一体方式ならぬ、 三すくみ方式とでも申しましょうか、利き酒会が始まったわけであります。 イントロが長くて申訳ございません。 利き酒に先立ちまして、長谷川さんの友人で岩波映画の諏訪監督の制作しま した昭和62年度の作品「南部杜氏」が上映されました。モノクロですぞ! 酒が出来上るまでの工程を描いたドキュメンタリー映画です。 私、コンサートや映画など、席に座るとすぐ眠りだす悪癖がございます。 (呑み屋でもそうでありますが) 大音響のロックでさえ寝てしまう剛の者であります。 だって、そこのお兄さん、無理もありませんよね。家族の生活がズッシリと 双肩にかかり、日夜、馬車馬のように働いておりますこの身、こんなとき こそ、そっとお寝かせあそばしましょうよ。これぞ武士の情けですぞ。 この日もご他聞にもれません。酒米を蒸しているところ辺りで由緒正しく 寝入ったようでありまして、あまりの寒さに目が覚めたときは、出来上った 酒を杜氏が利き酒をしている場面であり、まばたいているうちに終演であり ました。で、どのような工程で出来上ったの何にもわからずじまいなので ありました。 用意された酒は十種類ばかりありましたでしょうか、純米酒、特別純米、 吟醸、大吟醸などで、どれも美味そうでありました。 大吟醸酒のお燗は初めての経験でありまして、これ、なかなかいけますよ。 出羽桜の特別大吟醸酒16年古酒。シリアル・ナンバーまで入っている 希少酒も飲ませていただきました。 利き酒は、香り、色、喉ごしを愛でて、あと吐き出すそうでありますが、 とんでもありません。そんな勿体ないこと、とてもできませぬ。それこそ お酒の神様に申訳が立ちません。 あの可哀想な時代に生まれ育った私、残すことがいかに罪悪かというポリシー のもとに、今や立派に皮下脂肪が沈殿、付着した見事なる御体に相なったわけで ありますから。 そんなわけで、飲み乾しているうちに、どれがどれだか全くわからなくなって しまった次第であります。どれも、これもみんな実に美味いんであります。安くても 高くてもみんなお世辞抜きに美味いんでありますよ。 こんなところにも、私の平等、博愛精神?が出てきてしまうんだな。 ワインで蘊蓄をおっしゃっていらっしゃるご同輩に、私の爪のアカをあげたい ほどでございます。 音もなく降り続きます雪を眺めながら、「明日からはちゃんと禁酒するぞ!」 と固く誓っての利き酒会、趣がいっぱいの、それはそれは粋な集いで ございました。
by lee-y
| 2006-01-23 11:58
| 徒然思うこと
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